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イランの国際映画祭

23rd FAJR INTERNATKONAL FILM FESTIVAL

http://www.fajrfilmfest.com/


2005年1月31日から2月10日までの11日間、テヘランの17箇所の映画館で国際映画祭が行われています。毎年この時期に行われているようで、今年は23回目のようです。

私は夫と一緒に、昨日の2月6日に、初めてこの映画祭に行きました。見たのは、フランスとスイスの合作で、ペルシャ語で「ハムハーナン」、日本語だと「合唱団」という意味のタイトルの映画です。フランス語でやっていて、ペルシャ語の字幕でした。

私達は、始めイランの映画と思って、その映画館の前に並んでいたのですが、開園の10分くらい前にチケット売り場が開いて、窓口で、チケットを買う時になって、イラン映画でないことが判明。「この映画、フランスとスイスの映画だって言ってるけど、どうする?」と夫。ここまで並んだのに、今更他の映画館を探す気にもなれず、結局見ることに。

私は、フランス語は分からないので、ペルシャ語の字幕を読んでみようとしたけれど、字が変わるのが早いので、全部読めない!読んでもどうせ意味は分からないレベルなので、読むのはあきらめて、ひたすら画面を見ることに。夫が所々通訳してくれました。

内容は、ある男子学校が舞台です。その学校は、校長先生がとても厳しく、生徒は悪ガキばかり。そんな学校にある一人の男の先生がやってきます。その先生は、生徒達に、音楽を教え、合唱団を作ります。その少年達の歌声がとても美しく、それだけでも見る価値があると思いました。

映画が終わった後は、観客達は拍手をしていました。日本だと、映画が終わると、黙々と席を立ち、帰ってしまうのが普通と思いますが、イランだと拍手なんですかね。それとも、とてもいい映画だったので、拍手したのかな?

言葉は分からなくても、見ているだけで、大体の内容が分かる映画と思いました。見て良かったです。映画館の席は、3分の1位は埋まっていたと思います。映画の人気に差があって、人気のない映画は、まったく人が並んでなく、人気のある映画は、1時間前でも、数十人並んでいる程でした。

今度は、日本の映画を見に行こうと思います。

ちなみに、この映画のチケット代は、1万リアルでした。日本円で、約120円です。私達には、とても安く感じますが、イランの物価からすると、日本と同じかもっと高いようです。

訂正:チケット代を15000リアルと間違えて書いていました。訂正してお詫び致します。


<余談>

映画を見る前に、トイレに寄った時のこと。
私がトイレから出て、手を洗っていると、トイレから身長170位はある50〜60歳くらいの大きな女性が出てきた。外国人かな?と私が思っていると、その女性が何かを言っている。どうやら私に話しかけているらしい。ペルシャ語で「はい?」と聞きなおすと、「どこの人ですか?」とペルシャ語で聞いている。なんとなく「日本」と言いたくなかった私は、「テヘラン」と答えた。するとその女性、「えーっ、あなたテヘランの人ですか?じゃあどうしてペルシャ語が分からないの?」・・・と。どうしてこの段階で、ペルシャ語が分からないと言われてしまうのー?と思いながら「ペルシャ語分かるよ。」と言いたかったが、これ以上話すとボロが出ると思い、何も答えないことに。手を拭いてトイレから出ようとする私の後ろから、「あなた嘘言ってる。嘘言っているよ。」とその女性。

その女性の反応が、とても面白かったので、今度からどこの人?と聞かれたら「テヘラン」て答えようかな、と思った私でした。

そして、2月10日。

国際映画祭最後の日に、やっと日本映画を見に行くことができました。

タイトルは、ペルシャ語で「رودخانه نود (光の川)」、とありましたが、「ほたるの星」という映画でした。日本語でやっていて、ペルシャ語の字幕でした。

映画の舞台は、120年の歴史のある田舎の小学校(内容省略)。結構感動して、泣けました。後味のいい映画でした。やはり、皆拍手していました。

夫の話によると、ペルシャ語の字幕は時々違うことが書いてあったようです。映画の中で小学生の女の子が、「ほたるのお母さんは、卵を産んだ後どうなるの?」と先生に聞くと、「卵を産むと死んじゃうんだよ。」と言っていたのに、ペルシャ語の字幕は、「卵を産むと可愛くなるよ。」と書いてあったらしい。

映画のチケット代は、1万5千リアルで、前回見た映画よりも5千リアル高かったです。映画代は皆同じかと思ったけど違うんですね。そのせいか?どうか分かりませんが、観客は少なかったです。日本の映画だったので、日本人は来ているかな〜と思ったのですが、見つけられませんでした。

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