子供が漢字検定に向けて勉強した日々昨年の12月、日本人学校の先生をしている友達のご主人から、日本人学校で漢字検定が行われることを知らされた。長男に話すと「受けたい!」とやる気満々。受けることにした。
イランの宿題をやりながらの漢検に向けての勉強 長男は小学四年生なので、本来なら7級を受けるところだけれど、まだ4年生の漢字は3分の2くらいしか勉強していず、2月3日の漢検まで間に合いそうにない。なので一つ下の級の8級を受けることにした。 申し込みは日本人学校にドルで支払わないといけなかったのだけれど、お子さんが日本人学校に通っている友達が、申し込みを代行してくれて、「漢字学習ステップ」も買っておいてくれた。日本人学校まで行くには家からは遠くて大変だったので、とても助かった。友達に感謝。 私は 8級位なら、一度3年生の漢字を勉強している長男は余裕で受かると思ったけど、練習問題をやってみて予想以上に難しいと気がついた。長男が3年生の漢字を勉強したのは一昨年の夏だったので、かなり忘れてしまっている。それに8級は小学1年から3年までの漢字、440字の音読み訓読みも理解していないといけない。 漢検までの日を計算すると一日に「漢字学習ステップ」のステップ2つ(4ページ)をこなさないといけない。宿題が多いイランの学校に通いながらの漢検の勉強。イランでのテストも重なって、長男にとってとても負担になった。 間違っていたやり方 始めははりきっていた長男だったが、練習問題があまりできず、だんだん嫌になってしまい、自信をなくしてきていた。漢字の練習を始めて2週間位した頃、「8級受からない。もう日本に行かなくてもいい。」と言い 、涙を浮かべた。私は「自分で受けたいって言ったから申し込んだんだよ。もうお金も払っているし、受けないといけないよ。頑張って勉強すればきっと受かるよ !」と励ました。 イランではいつも20点(イランでは20が満点)を目指して取ってきた長男。日本のテストでも完璧にやりたいらしい。一つでも出来ないと物凄く悔しがる。「全部出来なくてもいいんだよ。80%出来れば受かるんだから。」と私は長男に言い聞かせた。 この漢検の勉強をやり始めた頃は60%くらいしか出来なかった。自信をなくすのも当たり前だけれど、この2週間もだだステップのページを始めに見させて、そのまま練習問題をやらせていたが、これがいけなかった・・・、と気がつき、やり方を変えた。 やり方を変えたら自信を取り戻した! 長男が練習問題をやるときは、私も隣に座り長男の勉強を見ることにした。読みがなをつける問題では、答えを書かせずに長男に読ませて、分からないところはヒントを言ってあげて、何とか自分で思い出すように助けた。 漢字を書く問題は、一度ステップを見て漢字練習帳に漢字を書かせて練習させてから、練習問題を見させて、答えをその問題集にではなく漢字練習帳に書かせ、その後練習問題を見ながら答えを指でテーブルに書く。これをやると大体書ける様になる。ちゃんと全部の漢字が書ける自信が ついたら、別のノートに問題の番号を書いたものを渡してそこに書かせる。 そうすると、ほぼ100%ちゃんと書ける。なので自信も付く。「自信を付けること」、これが一番重要と思った。こんな風にやり方を変えたら、長男は、「書ける!書けるよ!」と、自信を取り戻し、勉強に対する意欲も出てきた。「次は7級を受けようかな。」、と言うくらいだ。 でも漢字は繰り返し書くことが大事。今日出来ても漢字検定の日まで覚えているかどうかは分からない。友達に買ってもらった「漢字学習ステップ」はよくできていて、同じ漢字が何度も 練習問題に出てくる。自然と復習できるようになっている。何とか練習問題と力試しを全て終えて、残った数日で苦手な漢字を練習できればと思う。
漢検を受ける理由 長男が漢字検定を受けることの意味について考えてみた。 長男自身の考えでは、
1.受かったら友達に自慢できる といった理由が主なところ。 始めの勉強のやり方では、長男はあまり漢字が書けなくて、この漢検を受ける全ての理由に希望がなくなっていたのだから、やる気がなくなるのも当たり前だった。勉強の仕方がいけなかったことにもっと早く気がつけば良かったと後悔。長男には悪いことをした。 後のやり方では、私も長男の横にずっと座っていなくてはいけないから大変だけれど、親子関係が良いのも子供のやる気を出す大事な要素。漢検が終わるまでは長男に付きっ切りで頑張ろう。 そして、今までは、テレビゲームなどは一週間に一回(イランの休日である金曜日だけ)と決めていたけど、頑張って漢字の勉強をした日はOKにした。普通だったらテストが終わるまで「ゲーム禁止」とするところだけど、やっぱりまだ子供。頑張って勉強した後にご褒美のゲームがあると、ゲームがやりたいが為に頑張ります。毎日勉強ばかりじゃ可哀想だしね。 2008.2.3(日) 漢字検定の日が来た。 この日長男は、学校でゴーランのテストがあったので、それが終わってからタクシーで帰宅させるように夫が学校に電話をしてくれ、早めに戻ってきた。お陰で学校に行く前の数時間、読み書きを一通り勉強できた。 漢字検定が行われる会場である日本人学校へは、2時45分までに着かなくてはいけないので、1時半頃タクシーに乗って出る予定だったのに、前もって言ってあったタクシーの運転手がなかなか来ない。結局2時頃の出発となった。 この日は雪が降っていた。学校の近くまで来てから道路が凄く込んでいたけど、ちょうど2時45分に学校に着いた。間に合って良かった。 そして、長男は親切な先生に連れられて2階の試験会場へ。私は1階のロビーで待っていた。自分が受けるわけじゃないのに、とてもドキドキした。長男もとても緊張していたようだ。 この日、日本人学校のほとんどの生徒と先生も一人受検していたようで、試験は3時15分から40分間で、30分くらいすると生徒がぽつぽつと2階から降りて来た。そして、試験時間が終わり、長男が先生と一緒に降りてきた。「最後まで頑張っていましたよ。」と先生。 降りてきた長男は元気がなかったけど、校庭で友達と雪で遊ぶように促すと元気に飛び出して行った。 結果はともあれ、長男は頑張りました。「検定が終わったら・・・」と、長男と約束していた大好きなチョコレートケーキを作ってあげようと思います。
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