〜 2005年夏 〜小学一年生の漢字の勉強 私の子供(長男)は、2005年9月現在、8歳。最近誕生日を迎えたばかりだ。日本では、小学2年生。イランで暮らしているため、イランの学校に行っている。もちろん日本語などは、学校では教えてもらえないので、家で学習しなければならない。 普段、学校がある日は、宿題がたくさん出されるので、イランの勉強で精一杯のため、約3ヶ月ある夏休みに日本語の勉強をすることにした。イランでは、夏休みに宿題が出されないので、時間はたっぷりあった。 今年の夏休みには、まず、1年生の勉強が去年やったのが途中だったために、その続きから始めた。日本の教科書と夫の日本語の勉強の為に、以前からあった漢字の問題集を使って勉強をした。1日5個の漢字を勉強し、最後にまとめのテストをした。テストの結果、一年生の漢字は大体習得したようだった。 小学二年生の漢字の勉強 次に、二年生の漢字の勉強に移った。まずは、漢字表を作った。これは、一年と二年のと両方を作った。一年生の漢字表を作ったのは、今までに習った漢字の確認のためだっが、息子も漢字表を見て、達成感を感じていたようだ。二年生の漢字表は、これからこのくらいの漢字を覚えるのだという、目標が明確に分かるのでいいと思った。息子は「わ〜。難しい漢字がたくさんあるね。覚えられるかな。」と言っていたが、二年生の漢字を少し勉強して覚えた頃には、「この漢字を勉強したね。」と嬉しそうに指差していた。この漢字表は、寝る部屋の良く見える位置に張っておいた。 二年生の漢字は多いので、初めにどのように教えるか計画をした。通常1年の間に覚える漢字を、残っている夏休み2ヶ月と少しで、覚えさせなければならない。1日5個だと、160÷5=32日で、1週間に1度休んでも十分だったので、1日5個の漢字を目安にのんびりと教えることにした。 毎日やったこと 1.漢字練習帳に1列ずつ漢字を書く 2.その漢字を使って文章を作って書く 3.漢字を使った文章を読む 4.私が読んだ文章を書き取る
毎日同じだと飽きてしまうと思い、たまにこんなこともやった。 漢字を半分くらい勉強した頃、息子が苦手な漢字のカードを作って、テーブルに広げて、私が言った漢字のカードを取らせたり、と遊び感覚でやったり、似ている漢字をノートに書き取り、その数を競ったりした。やはり子供なので、こういった遊びながらの勉強はいいようだ。 テスト1回目 最後にテストをやった。今度は、一年生のテストと違い、全部の漢字をテストしたかったので、1日20字ずつ漢字のテスト用紙を作ってやった。 息子には、どの漢字をテストに出すのかを前もって教えておいて、勉強する時間をあげた。1回目、息子は自分なりに、漢字練習帳に漢字を書いていて、テスト前の勉強をやっていた。普段の勉強の時と違い、集中して勉強している様子だった。テストの内容は、息子は読みはほとんどできたため、文章中の漢字を書くものだけにした。一つの漢字に付き5点で、漢字20字で100点満点にし、制限時間15分で行った。1回目のテストの結果は、50点だった。しかし、この時点数はつけずに、この後、辞典などを見て自分で正解を書かせて、100点にしてあげた。 テスト2回目 翌日、2回目のテストをやった。今度は私がテスト前の勉強方法を教えてあげた。紙に、テストで出る漢字をひらがなで書き、それを見ながら練習帳に書くことを教えた。書けなかった漢字は、練習帳に5字ずつ書いて練習したようだった。テストの結果は90点だった。 テスト3回目以降 その後も85点や90点などの点数が続いた。 テスト7回目 この日息子は、「ママ、100点取れたらどうする?」と自信あり気だった。「じゃあ、100点取れたら・・・」私はちょっと考えて「200トマン(約25円)あげるよ。」と答えた。この日、息子は、書けなかった漢字を練習した後、また、ひらがなで書いてある紙を見て、ノートに漢字を書いて、自分自身でテストしたらしかった。いつもより早く書き終えて、テスト用紙を私のところに持ってきた息子。結果は、100点だった。「すごいね!よくできたね!」と、息子をたくさん褒めてあげて、約束の200トマンをあげた。 息子が泣いた8回目のテスト 前日と同じようにテスト前の勉強をして、自信満々でテストに臨んだ息子。しかし、テストの結果は、90点だった。私は、間違えた漢字を正しく書き直させてから、100点にしてあげた。しかし、どうしたことか、息子が泣いている。理由を聞いても答えようとしない。そのうち寝室に入ってしまった。夫が、部屋で泣いていた息子に理由を聞いてくれた。「もう一度テストをやりたいんだって。」 息子は、100点取れなかったのが悔しくて泣いていたのだった。私は、すぐに同じテスト用紙をプリントしてあげて、息子に渡した。今度は間違いもなく100点だった。満点を取った息子は、満足そうだった。 二年生の漢字 まとめのテスト そして、この日はまとめのテストをやった。今までにやったテストで、できなかった漢字を問題に出すことにした。全部で22あったので、1つ5点で、110点満点になる。今までできなかった難しい漢字ばかりなので、できるかどうか心配だったが、息子は見事に110点満点を取った。 二年生の漢字の学習を終えて(感想) 一年生の漢字は簡単で、80字しかなかったので楽だったが、二年生の漢字は倍の160字もあり、難しいものも多く、息子は「あーっっ!むずかしい!!」と、癇癪を起こしてほおり出してしまうこともあった。確かに、二年生の漢字は極端に難しいものがある。息子が特に難しいと感じたのは、「曜」と「家」だった。 あまり難しい漢字だと、息子はやる気をなくし、上手に書けない自分にイライラして、殴り書きをしていた。そんな時には、私は「やりたくないんならやらないで!」と、やらせなかった。やる気のないときに無理やり勉強しても頭に入らないからだった。でも、日本語の勉強の必要性は教えていた。「日本に行った時に、日本語が読めないと自分が困るよ。」「日本語が分かれば、日本の本が自分で読めて楽しいよ。」「大人になって、日本で働くことになったら、日本語ができないと、いい仕事に就けないよ。」などなど。 やる気がなくて、勉強を投げ出してしまっても、翌日には息子は冷静になって勉強に取り組んだ。そして、二年生で習う漢字160字全て、書くことを習得した息子を私は誇りに思う。 私は、頑張って勉強した息子に表彰状を作って贈った。 小学三年生の漢字の勉強 この夏は、日本での勉強だったので、日本では忙しい私はあらかじめ練習用紙とテスト用紙をイランで作っておいた。練習用紙3枚のうち、1枚目は漢字5文字を10個ずつ書くためのもの。2枚目は文章中の漢字の読みを書く練習問題。3枚目は、5個の漢字の1つの漢字につき2つの文章を作って書く為のもの。 その3枚の練習用紙を長男に渡し、ほとんど一人で勉強していた。書き順や意味などは辞書を使って調べるようにさせた。 長男は、「イランの友達は、今は夏休みでのんびりしているのに。」とぼやいていましたが、日本で暮らしたいと思っている長男は、日本語の勉強の必要性を分かっていて、頑張って勉強していました。 最後に仕上げのテストを去年同様しましたが、結果は余り良くありませんでした。3年生の漢字では、普段使わない意味の分からない漢字も多く、理解するのに大変だったことと、音読みと訓読みの両方をテストに出したので、訓読みが分かっていても音読みが分かっていなかったりとか、読み方が同じ漢字も多数あったので、覚えるのは大変だったと思います。 テストは1回につき20字の漢字を出して1文字5点とし、70点取れれば合格としましたが。始めから半分くらいの点数しか取れず、その後もどうしても半分位の点数しか取れなかったので、目標を小さくし、始めは50点以上取れば良いとし、その次に同じテスト用紙を使い残りの漢字全てを書けるようにとしました。 そうしてから、少し落ち込んでいた長男のやる気も出て、何とか全ての三年生の漢字のテストを終えました。 三年生の漢字の学習を終えて(感想) 今回は、長男がよく頑張って、ほとんど一人で勉強していましたが、やはり私が一緒に隣に座って教えてあげたかったです。一人では、漢字の意味を理解したり、文章を作るのは大変そうでした。漢字の習得には、繰り返し練習することが大事だと思いました。 普段から日本の本を読んだりして、日記などを書いたりして、日本語を忘れないようにする努力も必要と思いました。 今年の夏は、実家にあったドラえもんのマンガ本を見つけて読んでいた長男。気に入って自分で本屋さんで大量に買って読んでいました。 2006年10月22日
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