2006年の夏、日本に一時帰国した。
夫は3年ぶり。私達は、2年ぶりだった。
夫は、日本での子供達の様子を見て、
「子供の為には、日本で暮らすほうのがいいのかも。」
とつぶやいた。
私達は、今まで子供の為にもイランで暮らしたほうがいいと考えていた。
イランで暮らそうと思った理由は、
1.イランでは共働きする必要もなく、夫も会社勤めではなく、自分の為の仕事が出来ること。 2.働く為に幼い子供を保育園に預ける必要もなく、子供と一緒にいてあげられる。 3.温かなイランの人に囲まれて、人間らしい温かな心を持った子に育つ。 |
以上が大体の理由ですが、今回の帰国で、とても考えさせられました。
というのは、今回は日本で長男に、柔道・体操・サッカーを習わせたのですが、
それがとても楽しかったらしく、イランに帰る日が近づく頃には、
「イランに行きたくない。」
と泣きながら言うほどだったのです。
私は、「イランでも同じように習い事がさせられるか?」考えました。
2年位前から、子供に柔道を習わせたいと思っていましたが、結局は出来ませんでした。
子供の才能を伸ばすには、日本のほうが良いと思いました。
私自身にとっても、やはり日本での生活の方が楽しい。
今回は、日本滞在時にプールに行きましたが、家族揃ってプールに入れただけでも、感動してしまいました。
「日本はなんて、自由な国なんだろう!」
2年ぶりだったせいか、物凄く実感しました。
日本で生活していた時には、当たり前のように感じていたことなのに、
イランで生活してからは、国の違いをとても感じました。
もちろん、これまでイランで生活した日々は、
子供にとっても自分にとってもいい経験だったと思います。
ふと思い出しました。
ちょうど一年程前に中学三年生の方からもらったメールです。
その方は、六歳の時から三年間、父親の仕事の関係でイランに住んでいたようですが、
「イランの人々はとても親切だった。イランの国には時間の流れにとてもゆとりがあると思います。あの三年間は今でもとても想い出に残っています。」
と、メールに書いていました。
子供の頃にイランで暮らした日々は、とてもいい想い出となって残っているようでした。
私達は、まだしばらくはイランで暮らすと思いますが、
これからイランで暮らすことを考えている方、どっちで暮らすか悩んでいる方、
このページが参考になれば幸いです。