納豆作りに挑戦した日々
(in iran)

100%納得のいく納豆ができるまで、この挑戦は続きます・・・

nattou8-2.jpg

やっと納豆ができました!



〜これをご覧のあなたは、きっと納豆が好きな方ですね。あなたにもきっと納豆が作れます〜
下は納豆を作り始めてから完成するまでを書いています。

初めて納豆を作った日

adas.jpg
これがアダスという豆です。

 それは、今から約9年ほど前。あの頃は、まだ、イランに大豆があることも知らなかった。なので、アダスという豆でやって見ることにした。もちろん、その時、納豆菌なるものもイランにはない(たぶん)。日本から来た友達が、納豆を持って来てくれたので、それを使って作ってみることに。納豆の作り方は、知らなかったけれど、あの頃は、パソコンもなかったし、調べることもできなかった。でも、煮た豆に、納豆菌をつけて発行させるのだろうということは、想像できた。

 何かのテレビで見たことがあるが、納豆の始まりは、昔、煮豆を藁に包んで(お弁当のような感じで?)持って外に出かけて、食べようとしたところ、それが糸を引いていて、食べてみたら美味しかったのだとか。納豆って偶然の産物なのですね。だから、簡単にできると思ったが、大間違いだった。

 別に、大豆でなくても別の豆でもできると、そのテレビでもやっていたので、アダスで挑戦したのだった。煮たアダスを器に入れ、そこに、数粒の貴重な納豆を載せ布に包み、暖かい床に置いた。季節は、寒い時期だったが床暖房のようになっていた為、そこがちょうど良さそうだった。そのまま、私は夫と一緒に旅行に出発。何日行っていたか分らないが、家に帰ってきて、ドキドキしながら、豆を包んでおいた布を開くと・・・・・、すっかり乾燥していました。イランだと、乾燥しているから駄目なのかな〜と思いつつ、貴重な納豆は、食べてしまってもうなかったので、納豆作りは、それっきりあきらめていました。
 
 納豆作り挑戦!再び
 それから、9年後のある日。 新しくできた友達の家に、遊びに行った時のこと。
その友達が、納豆をくれたのです。 そして、再び納豆を作ってみようと思いました。
 
 挑戦1回目

samobar.jpg
サモバール


発酵不足の納豆

 今度は、インターネットで「納豆の作り方」を検索キーワードにいろいろなHPを見て調べました。納豆は40℃位の温度で、24時間置いておくとできるらしい。

 季節は秋。室温は、30℃を下回っていましたが、暖かい場所におけばできるかな、と思い、サモバールの上におくことに。サモバールとは、お湯を沸かして保温しておくイランのポットのようなものです。この上には、紅茶を作るための急須を置く場所があるので、そこに少量の水を入れた鍋を置き、煮豆に納豆を数粒混ぜたものを器を入れた物をその鍋に入れ、温度を測るための室温計(温度計がなかったので)を入れ、隙間ができるように蓋をずらしておいた。

 結果、この方法では、9年前の時とは違い、少し糸を引く納豆らしきものができた!
 
 挑戦2回目

torans.jpg
トランス

 前回のは、紅茶を作るために、サモバールから下ろしたり上げたりしていたので温度が一定でなかったのが良くなかったのかも?と思い、今度は、トランスの上に置いてやってみた。このトランスは、常時使用していてほんのり暖かい。

温度は40℃以下(35℃位)だったが、一定していたせいか、1回目の時よりも糸の引きは良かった。しかし、まだまだ少ない。
 
 挑戦3回目
 ストーブを点けるようになったので、今度はストーブの前に置いてみた。これは、乾燥してしまい、まったく糸は引かなかったので大失敗だった。
 
 挑戦4回目
 また、トランスの上で。今度は豆を入れた容器の周りにお湯を入れたペットボトルを置いてタオルで包んだ。温度があまり高くならず、また失敗。
 
 挑戦5回目
 また、ストーブの前で。今度は、ケーキ箱の中に水を入れた器を一緒に入れてやってみたが、やはり失敗。
 
 挑戦6回目 今迄で一番納豆らしいものが!

nattou6.jpg
アイスボックスにセットして24時間後


 今度はアイスボックスを使った。これが良かった。

 まず、一番下にたまたま日本から送られてきた荷物に入っていた発泡クッションシートを敷き、その上に小さなペットボトルにお湯を入れたものを2つ置き、その上に豆を入れた容器を発泡クッションシートで包んだ物を置き、その上に室温計を置いた。温度は下がりにくいように、ストーブの近くに置いた。アイスボックスに入れることで、温度がだいたい一定に保て、乾燥することもなかった。

 今回は、豆を入れる容器の底にクッキングペーパーを敷き、豆の上には穴を開けたラップをしてあったが、上のほうは水分で濡れてしまいましたが、他の部分は、ちゃんと白っぽく納豆菌が繁殖していました。

 24時間後、アイスボックスから出し一つ試食。ちゃんと糸を引くし美味しい!冷ましてから冷蔵庫に入れ、晩御飯で炊いた日本のご飯と一緒にいただきました。刻みねぎとしょうゆ、からしを混ぜて・・・。とてもよく糸を引いて美味しかったです。

 ちょうどその時、夫の母も来たので食べてもらいました。イランの人だから、口に合うかな?どうかな?と思いましたが、小さな器に入れてあげたのを全部食べていました。後で夫が感想を聞いたところ、「悪くないよ。」とのこと。健康に良いから、毎日食べたいと夫。たくさん作って義母にも食べてもらいたいと思いました。
 
 挑戦7回目

nattou7.jpg
アイスボックスにセットして13時間後
左右に茶色い豆が見えますが、これはたぶん種として入れた納豆。納豆菌の栄養となる成分が既になかった為か、表面に納豆菌の繁殖が見られませんでした。

nattou7-2.jpg
アイスボックスにセットして24時間後

nattou.jpg
こんな感じに糸引いてます

 今度は、豆の下と上にクッキングペーパーをひいてやってみた。

 約13時間後、ペーパーを持ち上げて見てみたら、ほとんどの豆が、周りが白くなってかなりいい感じになっていたので、一つ試食してみた。味がなかった。多分、ちゃんと発酵していないから?と思い、そのまま置いといた。24時間後には、もっと濃い茶色いなっていた。また、一つ試食してみたら、ちゃんと納豆の味がした。

 アイスボックスから出して、冷ました後、冷蔵庫に入れた。ちょうどお昼に、日本人とフィリピン人のお客様が来たので、お昼ご飯に食べてもらいました。日本人の方は、納豆が好きなようでたくさん食べていました。フィリピンの方も、納豆を口にするのは初めてのようでしたが、出した分を全部食べていました。気に入ってくれたのかな?夫は、「完成度が高いね!」と満足気でした。

 

2005.11.30

 挑戦?回目 何回かの失敗の後…

nattou7.jpg
また失敗と思った納豆だったのですが・・・

nattou7-2.jpg
十分満足に糸を引く納豆ができました。

 あの後、何故か失敗が続き、やる気をなくしていたのですが、また納豆作りを再開した。温度管理に気をつけて、アイスボックスをストーブの前に置いて24時間後、豆の表面全体が白っぽくなっていたが、糸引きはあまりなかった。

 そして今度は友達からもらった日本の大豆があったのでそれを使ってやってみた。出来上がり後、見た感じは前回と同じような感じで、一粒箸で持ち上げてみたら、あまり糸を引かないような感じだったけど、翌日のお昼に器に入れてかき混ぜてみたら、これがとても糸を引いたのでした!

 やっと満足のいく納豆ができました!醤油とマスタード、葱のみじん切りと生卵を混ぜていただきました。味もちゃんと納豆の味で美味しかったです!子供達も大喜びでした。

 前回買ってあったイランの大豆は、古くなってしまったせいで、あまり発酵しなかったのかな?イランの大豆でもちゃんとできるはずなので、また挑戦してみます。

 日付を見たら、偶然にも前回このページを作成してからちょうど2年が経っていました。

納豆の作り方をページにまとめました。

2007.11.30


ホーム