子供達がイランで覚えたトランプゲームを紹介します。
ペルシャ語では「イョーズダッ」といって、「11」という意味のトランプゲームです。
長男が日本からイランに戻る機中、イラン人の男の子に教わりました。
このトランプゲームは計算力(足し算)を鍛えます。(足し算ができないと遊べません)
(ゲーム参加人数 2人以上4人未満がベスト)
< 遊び方 >
1.ジョーカーを除いたカードを参加する人に4枚ずつ配り、残ったカード4枚を表向きに真ん中に並べ、後のカードは横に伏せておきます。 (手札は見せないようにします。)
2.じゃんけんをして勝った人から時計回りの順番でカードを表向きに1枚出していきます。
カードを出すときのルール | |
+=11 |
足して「11」になるようなカードを出す。 例えば、上の写真なら、手札の「2」と置いてある「9」を足して「11」になるので、「2」のカードを見せて「9」のカードをもらいます。この2枚のカードはもう使えないので、自分の横におきます。 足して「11」になれば、何枚でも取ってOK。「1」+「2」+「3」+「5」=「11」など。ただし、出せる手札は一枚だけです。 |
「J」は、10以下の全てのカードをもらえる。 | |
「Q」と「K」は、それぞれ同じカードをもらえる。 | |
もらえるカードがない場合は、何でもいいので1枚出して並べる。 |
3.手札がなくなったら、残りのカードからまた4枚ずつ配ります。残りのカード枚数が少なくなったら、均等に配ります。
勝者の決め方: クローバーのカードをたくさん持っている人が勝ち
勝つコツ: なるべく手札のクローバーは、足して「11」になるときに出し、もらうカードもクローバーを狙って取りましょう。「J」を上手に使うこと。
ペルシャ語で「汚い7」という意味。
その名の通り、7が重要な役目をします。
(ゲーム参加人数 2人以上)
< 遊び方 >
1.ジョーカーを除いたカードを、参加者に7枚ずつ配り、残りのカードは真ん中に伏せておく。
2.伏せたカードの一番上の一枚を表向きにして横に置く。
3.じゃんけんをして勝った人から時計回りに、カードを表向きに重ねて出していく。
カードを出すときのルール |
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上の写真の場合は、 「スペード」か 「8」のカード |
「同じマーク」か「同じ数字」のカード |
「J」はどんなカードの時でも出せて、次から出すカードの「マーク」を指定できる。 | |
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「A」は複数枚持っていれば同時に出すことができ、他に同じマークのカードも1枚出せる 例 図のように、「A」を3枚と「A」と同じマークのカード「クローバーの5」も出せる。通常は、「A」と「同じマークのカード」の2枚を出す場合が多い。 と と など |
「10」は、カードを出す順番が逆回りになる。 | |
「7」は、次の人がカードを出せずに、伏せてあるカードから22枚取らないといけない。 次の人が「7」を持っていたら、「7」を出すことができ、次の次の人が4枚カードを取らないといけない。 次の次の人が「7」を持っていたら、「7」を出すことができ、次の次の次の人が6枚カードを取らないといけない。 | |
出せるカードがない場合 中央に伏せてあるカードの上から一枚取って、出せれば出す。 伏せてあるカードがなくなったら、出されたカードの一番上を除いたカードをシャッフルして伏せて置き、そこからカードを取る。 | |
重要: 手札が最後の一枚になったら、「タッカールド(一枚)」と言わなくてはいけない。 |
勝者の決め方:早くカードのなくなった人が勝ち
勝つコツ:「7」と「J」は重要。なるべく最後まで取っておく。「7」は前の人に7を出されたときに使う。どんなときにでも出せる「J」は、出せるカードがないときに出す。「タッカールド(一枚)」は忘れずに最後から2枚目のカードを出してすぐに言う。
瞬発力が勝負の決め手。大勢でもできます。
ここで紹介する3つのトランプゲームの中で一番盛り上がるゲームです。
やり始めたらなかなか終わらなかったりするのが難点・・・。
(ゲーム参加人数 2人以上)
< 遊び方 >
1.ジョーカーを除いたカードを、参加者に全て配ります。この時手札は見てはいけない。
2.じゃんけんをして勝った人から時計回りの順番で、中央にカードを1枚表向きに出していきます。
カードが出たらやらなければいけないルール | |
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「A」が出たら、そのカードの上に手をのせる。 一番遅かった人が、出されているカードを全てもらわなくてはいけない。 |
「J」のカードが出たら、右手を頭に持っていき兵隊の挨拶の格好をする。 やらなかったり間違えた場合は、出されているカードを全てもらわなくてはいけない。 | |
「Q」のカードが出たら、すかさず、 やらなかったり間違えた場合は、出されているカードを全てもらわなくてはいけない。 | |
「K」のカードが出たら、手のひらで胸を叩いて挨拶する。 やらなかったり間違えた場合は、出されているカードを全てもらわなくてはいけない。 | |
その他のカード |
その他のカードはそのまま見送ります。 |
勝者の決め方: 早くカードのなくなった人が勝ち
勝つコツ: 慌てずに、間違えないように、且つ早く行動すること。「A」のカードは特に気をつけて、いつでも手を出せる姿勢をとる。